煙火打揚従事者講習

煙火打揚従事者講習会に行ってきた。

以前からそういう話はあったが、関連法に大きな変更があり、2009年1月1日から施行される。今回の講習ではその解説があった。

筒が若干斜めでも打てるようになったことや、必ずしも煙火置き場を置く必要がなくなったことなど、いくつか実際の現場に適合した変更が加えられたが、一番大きな変更は、電気着火。

電気着火

基本的には、3cm以上の花火の打ち上げはすべて20m以上離れたところから電気着火で点火する必要があるようになる。3cmとは1号玉より小さいため、これはつまりほぼ全ての花火(除くおもちゃ花火)で手付はだめになる、ということだ。

ただし、24cm以下の花火(8号玉以下)で適切な防護処置があるときは、手付でも良いとのこと。防護処置とは、まだ議論があるが畳やカーボネイトの盾で大丈夫とのこと。実験では、7号玉で2mmのカーボネイトで大丈夫だったが、4mmは欲しいかな、ということらしい。

ちなみに、7号と8号の間の威力は10倍ぐらい差があるとのこと。昔々、防護処置がなくて8号玉が筒バネした事例では、上半身がなくなってたそうな。

おれらが揚げる玉はすごく大きくても5号なので、畳を用意しておけば4号玉の手付けは法律上は問題ない。しかし、たくさんある2.5号や3号も全部カバーするほど畳を用意することは難しい。
とすると、電気着火になり、だったらわざわざ4号を手付でする必要もないため全部が電気着火になるだろう。

電気着火がだめとは言わないし、むしろ安全面から導入する方が絶対いいに決まっているが、あの迫力を味わうことはもうないんだなぁ、とちょっと寂しかったり。

電気着火で気をつける点

また、電気着火は電気着火で実は気をつけなければいけない点があるとのこと。それは、点火玉がすごく点火しやすいという点。

去年の事例では、速火線に点火玉を差し込んでる状態で、電線を踏んだら、点火玉が引っ張られて速火線との摩擦で点火してしまったとのこと。点火玉を取り付けていた時に起こり、一名重傷。また、ほんとかどうか分からないが、携帯電話の電波で点火する可能性もあるとか。そんなに電波って強くないと思うけれども、それぐらい点火しやすいということ。

電気着火で打ち揚げ時に気をそれほど使わなくて良くなった分、準備の時に充分気をつける必要がありそうです。