Personal Server Modelの利点

先日のエントリでぽ、がコメントしてくれたおかげで一歩進めました。Thanks! > ぽ

入り口を一つにまとめる利点は以下の三つ

  • 1. 統一的インタフェース
  • 2. キャッシュ(履歴)が残る
  • 3. 他者から識別・到達可能(reachability)

1.に関してはぽがコメントしてくれた通り。やはり使いやすいものでなければ。

そして、2.だ。
「入り口」を通してユーザのすべての操作が行われるため、「入り口」にはキャッシュとしてユーザの行動を貯められる。これは人間への入力と出力の両方だ。従ってここで何かしらのアルゴリズムを走らせることでユーザの嗜好を手に入れ、ユーザへの提案などを行える。gmailなどは単一サービスでしかないがその例だろう。一つだけではなく他のサービスと連合することで、よりそのユーザの行動を知ることができる。google.comはcockieで個人の検索履歴を取っているがこれとgmailを絡ませている、と想像するのは難くない。

しかし、googleはさまざまなサービスをまとめるこの「入り口」を持てるだろうか?いや、持てない。
なぜなら「プライバシーの侵害」が立ちはだかるから。プライバシ保護をみなが権利として認めている限り、すべての情報はgoogleは持てない。

これを回避するための策がgoogle desktopだとぼくは思っている。あるいは今後出てくるかもしれないgoogle browserか。つまり、ネットワーク上ではなく手元に置いてあるからプライバシーは侵害してない、という理屈だ。これは正しい。しかし、これでは今までと変わらない。(そして後で述べる3.の利点を享受できない)

Personal Server Modelは一人一人がサーバをネットワーク上に持つ。いわば手元といいつつネットワーク上にあることと同じだ。従ってプライバシの侵害は起こらず(だって自分が持ってるんだから)ネットワークにある利点も享受できる。

そのうち3.他者から識別・到達可能(reachability)、についてまとめてみます。